育児と介護職って関係あるの?
・大ありです!!!(個人的主観)
介護職の仕事は大きく分けると
・食事
・入浴
・排せつ
の支援です。上記は3大介護と呼ばれ、利用者様を支援するのに介護職とは切っても切れない重要な仕事です。
食事は生きる上でかかせないエネルギーを摂取するために。
入浴は清潔保持、血行促進や体温調節機能を整え身体の健康を守るために。
排せつは余分な物質や毒素を取り除き体内のバランスを維持させるために。
上記の内容はあくまで身体に必要なだけで、それだけがすべてではありません。
この3つの大切なことを介護職×育児でリンクさせながら紐解いてみようと思います。
食事の本当にたいせつなこと
食事は生きる上で必要な栄養を摂取することを目的とした行為ですが、「なんの栄養がどれだけ必要か」だけを考えて栄養を摂取することが食事のすべてではありません。
そこまで深く考えずに「最近野菜足りてないなー」とか「元気をつけたいからお肉食べよう!」なんてざっくりした考え方はすることもあるかと思います。
でも基本は「あれ食べたいな」と考えることが多いんじゃないでしょうか。
「あれ食べたいな」と考えたときに嫌いな食べ物のことを考えている方はきっと少ないでしょう。きっと好きな食材をどう調理し、どんな味つけをし食べようかと考えることが一般的ではないでしょうか。
きっと「あれ食べたいな」と思ったあなたは、自分の好きな調理方法で、好きな味付けで食べることを考えているだけでワクワクし、実際に食べると幸福を感じていると思います。
そう、食事は必要な栄養を体に取り入れるためだけでなく、幸福を味わうための大事な行為なのです。
介護職はその幸福を自分で味わうことが難しくなってしまった方や、幸福を味わうことに危険が伴う方のためにどうしたら良いか、どうしたら今までと同じように味わっていただけるかを考え、その方主体の思いの下実践していきます。
食事を介護職×育児にすると・・・
・どうしたらおいしく食べてもらえるか
・危険なく食べてもらうためにはどうしたら良いか
・残さず、遊ばずに食べれるための環境づくり
以上のようにリンクさせ考えることができます。
入浴のたいせつなこと
入浴は体の健康のために行う行為ですが、食事と同じように生きる上で必要な行為ではあるものの、それだけがすべてではありません。
真夏の暑い日、仕事で汗びちゃで帰ってきてあなたはそのまま眠れますか?
今は多様性の時代なので「そんなのへっちゃらよー」という方もいるかもしれませんが、おそらくマイノリティであることは自覚した方が良いかと思います・・・(風呂キャンセル界隈という言葉もあるので、もしかしたら多いのでしょうか)
入浴には身体的、精神的にさまざまな健康効果があります。
ざっと挙げるだけでもこれらの効果があります。(風呂キャンセル界隈の方たちに届け・・・!)
介護職の視点で見るとこれら以外に
・皮膚状態の観察
・お湯の温度や導線に危険がないか
・入浴中の体調変化
など主に観察や危険への視点が大切になってきます。
ですが本当にたいせつなことはこれ以外にあると考えます。
友人や恋人と旅行に行き温泉に入るなんてこと、ありますよね。友人や恋人と温泉に入っているあなたは何をしていますか?当然頭や体を洗ったり、温泉に浸かり極楽を享受したりしていると思います。
それ以外に必ずしていることがあるはずです。友人や恋人と温泉に入っているあなたは、無言ですか?きっとそうでないと思います。
温泉上がったらどうしようか、今日の夕食はどうしようか、昔入浴中に体験した面白いこと・・・
一緒に入っている誰かと、必ずコミュニケーションを取っていると思います。
そう、入浴において大切なことはコミュニケーションなのです。
他者と一緒に入浴するということは一般的には非日常に近い体験です。そんな非日常の体験だからこそ、様々な話ができ、よりその人を知るきっかけとなることが多いのです。
入浴を介護職×育児にすると・・・
・体の傷やあざを見ることにより、日中の子どもの活動が推察できる
・安全に入浴するための環境づくり、配慮
・子どもとの一対一のコミュニケーション
以上のようにリンクさせて考えることができます。
排せつのたいせつなこと
排せつは体内のバランスを整えるために必要不可欠な行為です。
それ以外にも
また日常生活の健康管理の一環として、排せつのリズムを整えることも重要です。
介護職としてこれら以外に気をつけなければいけないことは
・自分で行える部分は自分で行っていただく
・利用者様の排せつ状態の共有(大声で出たー!とか言わないでね)
・利用者様の排せつリズムを崩さず、個人のペースを尊重する
・急がせない
これらのことがたいせつになってきます。
が、上記のものよりたいせつなことが、自尊心を傷つけず、羞恥心に配慮することです。
入浴や食事に関しては他者と関わりながら行うこともある行為ですが、排せつに関してだけは別です。あなたは今まで、誰かと一緒に排せつをしたことがありますか?(子どもの頃を除く)
おそらくないのではないでしょうか。
排せつに関しては3つの中で一番人に触れられてほしくない、デリケートなものです。中々想像がつかないかもしれませんが、入浴で裸を見られるよりよっぽど嫌だと感じる人の方が多いのではないでしょうか。
介護職は人にとって最もデリケートな行為に、いかに自尊心を傷つけず、羞恥心に配慮し支援に入るかを日々考えなければなりません。
これは子どもにとっても同じで、失敗を怒ったり、排せつ時に笑ったりすることは親であろうとするべきではないと考えます。
排せつを介護職×育児すると・・・
・排せつの状態、健康のチェック
・リズムを崩さず、その子のペースを尊重する
・自尊心を傷つけず、羞恥心に配慮する
排せつに関しては介護と育児をリンクさせずとも同じ内容になりますね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ご覧くださったように介護と育児に関してはお年寄りと子どもで違うんじゃない?と思われることもあるかと思いますが、この3つを介護職×育児にすると言い換えているだけで本質は一緒であることに気づいていただけたのではないかと思います。
保育の観点からや細かい視点で見るとまた違ったこともあるかと思いますが、介護に関しても育児に関しても年齢の違いはあれど人に関わることです。
介護、育児に関してもどちらにも共通してたいさせつなことは「心に寄り添う」ことだと考えています。
個人的な考えですが、その人(その子)を精一杯認め、その人(その子)のことを精一杯考え、その人(その子)の心に誰よりも精一杯寄り添うことが「愛」なのでは、と考えます。
こんな考えの介護職パパが、いかに育児について考え、行っているかをこのブログでは綴っていこうと思います。
ご興味のある方は、ぜひ少しだけお時間を頂けたら、と思います。
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